雑記

お気付きの点がありましたらご指摘いただけますと幸いです。

  1. 宮川 雅巳. 統計的因果推論―回帰分析の新しい枠組み (シリーズ・予測と発見の科学). 朝倉書店. 2004.

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  • [1] の 76 ページの図 5.1 (c) のとき、つまり、交絡因子 Z があるときの介入効果は以下ですね。
     \displaystyle \begin{split} f(y| {\rm set}(X=x)) &= \int \frac{f_V(x, y, z)}{f_{X \cdot Z}(x| z)} dz \\ &= \int \frac{ f_Z(z) f_{X \cdot Z}(x| z) f_{Y \cdot XZ}(y|x,z) }{f_{X \cdot Z}(x| z)} dz \\ &= \int f_Z(z) f_{Y \cdot XZ}(y|x,z)dz \end{split} \tag{5.5}
    ピアノと東大生の例でいうと、実家がお金持ちかが交絡因子 Z です。Z という変数がなければこの介入効果は単に「対象データ中でピアノを習っていた人のうち何人が東大生か」ですが、Z があるので実家の収入ごとにこれを考えて重み付き平均します。